体外受精・顕微受精で妊娠に至る受精卵を得るには、採卵で平均12.8個の卵子が必要だという統計が出ています。(31~35歳の場合、国内クリニック調べ)
生殖補助医療の国際的な学会での報告では、
一人の子供を得るには、全年齢平均25.1個
38歳未満の女性では、6~16個
の卵子が必要とされています。
統計でみると、個人差がありますね。
ちなみに、34才多嚢胞性卵巣症候群で、一度の採卵で18個の卵が採れましたが、
5日目胚盤胞まで育った卵 6個
胎嚢 確認できた卵 4個
出産まで育った卵 1個
私は、34歳の時、18個の卵のうち出産までたどり着いた卵は1つだけでした。
もちろん、その時の体調やホルモンなど、様々な要因もあると思いますが、
私は確率的には低いほうだということが分かりました。
自然妊娠もあきらめていない私にとっては、シビアな数字になかなかショックを受けましたが、
結果的には、早いタイミングで思い切ってステップアップ出来たことで、
自分でも妊娠出産できるんだという自信につながりましたし、
何よりも、尊い命を授かることができて、本当によかったと思っています。
ARTがすすめられる人は?
顕微授精の開発によって、精子と卵子が一個あれば受精が可能となりました。
- 卵管性不妊症子宮卵管造影検査や腹腔鏡検査で卵管通過障害が見つかった方。
- 男性不妊症:精子が少ないあるいは運動率が悪く、自然には妊娠することが難しいと診断された方。
- 子宮内膜症:長期不妊を有する子宮内膜症の方
- 原因不明の不妊症:受精障害が疑われ、受精の確認が必要である時
①人工授精を5~6回行っても妊娠に至らなかった方。
②原因不明の不妊症(機能性不妊)の方。
③免疫性不妊症;抗精子抗体陽性の方。
このように、男性不妊や、高齢妊娠。受精障害など何らかの理由で人工授精では妊娠しなかった方も、確実な受精を目指すことができます。